聖子の日記

恋人の聖司くんのことばかり考えてしまう聖子です。

聖域、他人、あなた

あなたのすべてが知りたいと思うときがある。

何を食べたのか、誰と話したのか、何をしたのか、何を考えてるのか。
それに、体温や、匂いも。

詮索したくはないから、直接問いただしたりはもちろんしないけれど。

自由に生活してほしい、と思うのだ。自由に、あなたが、あなたの思うままに生きているところが、私は好きだ。

それはあなた以外の誰も、私も、干渉してはいけない聖域だと思う。

聖域を持っているあなたが好きだ。

私の日中の、薄ぼけた思考の中では、あなたの行動や思考を、一秒も漏らさず、逐一報告してくれないか、なんて思ってしまうけれど、 深く考えられる夜には、あなたが自分以外の存在をなにも気にしないで、純粋に、自分のやりたいことをやっていることの方が、よっぽど素晴らしいことに思える。

それで、私が知らない間にあなたが経験したことで、私に話したいと思ってくれた出来事があれば、たくさん私に話してほしいと思う。

私は普段、他人による「自分に全く関係がない人間関係の話」を聞くことにかなり苦手意識を感じている。他人の家族や、他人のバイト先や、他人の地元の友達の話は、正直なところ全く面白くないし、双方に意味がないと感じる。淡白だと思われるかもしれない。

だけれど、あなたの口から聞くそういった類の話は、なぜだか全て興味深く感じる。もっと聞きたいと思う。私の普段の淡白さからすると、好きだという気持ちは人を変えてしまう物凄い力のあるものなのだと気づかされる。