聖子の日記

恋人の聖司くんのことばかり考えてしまう聖子です。

あなたのこえはチョコレートわたしのしたであまくとけるあなたのこえはさつりくへいきわたしのしたをちょんぎるのわたしはこんやあのたかいとかいのビルのしためをとじる

初めて幸せじゃない気持ちになった日の考察

あなたと時間を共有して過ごしてきたこれまでの間、私は一瞬たりとも幸せ以外の気持ちを感じたことがなかった。お互いの家に帰る瞬間以外はずっと楽しくて輝いていた。この前、夜ご飯を食べた帰り、なんだか聖司くんは元気がなかった。そういえば夜ご飯を食…

食の好み

私と聖司くんは食の好みが合わなかった。私は小さい頃からトマトが大好物だった。聖司くんはトマトが嫌いだった。私はパクチーが結構好きだ。私と聖司くんとで食事に行った時、彼は初めてパクチーを食べた。トマトより無理だって言っていた。食べ物じゃない…

ずっといっしょにいられる?

聖司くん、どこにもいかないで。物理的にどこにも行かないなんて無理なことはわかっています。心ではお互いにずっと隣にいるみたいに想い合っていることはわかっているんです。

お人形の話

私はあなたのお人形です。あなたが好きな服を着ます。あなたが好きな髪の色になります。あなたが好きなお化粧をします。あなたが触ってくれると喜びます。あなたに放っておかれたら私はただの置物になってしまいます。

聖域、他人、あなた

あなたのすべてが知りたいと思うときがある。何を食べたのか、誰と話したのか、何をしたのか、何を考えてるのか。それに、体温や、匂いも。詮索したくはないから、直接問いただしたりはもちろんしないけれど。自由に生活してほしい、と思うのだ。自由に、あ…

私が住む街

私が住む街は、近隣の駅の中で結構大きな街だ。海と田んぼに囲まれた田舎の地元から、数年前に上京してきた。聖司くんとは、その田舎で出会った。上京する前、私はサブカルチャーが好きだった。田舎には、特に面白いことはない、と感じていた。面白くない店…

きれいな人

聖司くんはとってもきれいな人だ。きれいと言っても、見た目ではなくて、でももちろん顔の造形も綺麗だと思うけれど、こころがきれいだ。子供っぽいというわけではない、彼は色々知っている、けれど、それが清々しくて気持ち良いと感じさせてくれるようなき…

永遠

死にたくない、と思うようになった。聖司くんとであう前、私は、いつ死んでもいいし、世の中を生きていくのはつらいことのほうが多い、と思っていた。それに、自分のことが心の底から嫌いだった。顔もへんだし、性格もよくないし、真面目に生きているつもり…

私とは

私は、私のまま、聖司くんを愛したい、と思うけれど、聖司くんを好きだ、と気がついてから、自分を見失っている気がする。なにを考えるときも、聖司くんありきになってしまった。聖司くんがいるから、他の何かをがんばる、という人間になってしまった。今ま…